なにがでっきょんな

中屋味噌のちょっとした豆知識をご紹介します。

味噌の知識基本編

さて、皆さんはお味噌の種類をご存知ですか、味噌にはその原料の違いにより、米味噌・麦味噌・豆味噌、そして、これらのものを混合した調合味噌の4種類に分類されます。
意外に驚くのが、味噌は大豆からできていると答える人が多いことです。米味噌は、米と大豆と塩、麦味噌は麦と大豆と塩、豆味噌は大豆と塩で作ります。

また、色の違いから、白味噌、中味噌、赤味噌と分類されます。この色の違いは、主に熟成期間の違いです。熟成期間が長いほど味噌は赤くなります。
中味噌という言い方は瀬戸内地方独特の言い方で、白味噌と赤味噌の中間色の味噌をいいます。
瀬戸内地方では、白味噌といえば甘くて白い味噌のことをいいますが、信州以北では甘いお味噌が無かったために、塩分はこちらの中味噌や赤味噌と同じくらい(約12%)ですが、色の違い(熟成期間の違い)から白味噌・赤味噌と区別しています。

味噌知識

「30日」は「味噌の日」なのです!

30日は「みそか」でお味噌の日。なんて単純な決め方でしょう。毎月というのが、かえって一般の皆様になじみにくいのではないでしょうか。知っている人はかなりマニアックな人か、味噌業界の人でしょうね。大晦日はどうなるのでしょうか?よくわかりませんが、「みそ」がつくのでこの日も味噌の日にしましょう?!
制定されたのは、昭和57年9月だそうですが、うんちくのひとつとして、記憶しておいてください。

お味噌の話を少しだけ。
味噌にはいろいろな効用がありますが、そのひとつに「コレステロール上昇抑制効果」があります。私は、ご覧の通りのDeBuで、自他共に認める「成人病のデパート」と言われていますが、コレステロールは正常範囲におさまっています。これは、毎日お味噌汁を欠かさず食べていることときっと関係があると思っています。

讃岐の郷土料理 あん餅雑煮

讃岐といえば「白味噌仕立てのあん餅雑煮」変わった雑煮ということで、最近よくマスコミで紹介されるようになりました。レシピも合わせて紹介されていますが、各家庭で少しずつ違っていると思います。

我が家のお雑煮の材料は、中屋の白味噌(ぐるめ白みそ)・餡入り丸餅・いりこだし・大根・にんじん・ごぼう・太ねぎ・豆腐・お揚げさん・青海苔です。
たぶん、普通の家庭(うちも普通だと思いますが)に比べて具だくさんのお雑煮だと思います。
一般的には、上記の下線の材料と、だしにはカツオだしを使うのではないでしょうか。定かではありませんが・・・?

あん餅だということがよくわかるように、ちょっと美しくないですが、食べかけの雑煮の画像を付け加えておきます。
大根は、長さが15cmくらいの小ぶりの大根(雑煮大根という名称で売っています)を輪切りに、にんじんは真っ赤な金時にんじんを輪切りにします。紅白でおめでたい上に、輪・和・円・円満といった具合に、縁起がよろしいそうです。餅も○。丸々づくしで、私も丸々。
あらためて写真を見ると、ルックス的には具が少ない方が上品でいいようです。でも、おいしいのは我が家の方だと思っています。

まだ、あん餅雑煮を召し上がったことが無い皆様、そんなもの食べられないと言わずに、ぜひ一口召し上がってください。目からうろこですよ。讃岐人が自信を持ってお奨めする郷土料理です。

あん餅雑煮1
あん餅雑煮2

中屋味噌の煙突

昔、中屋味噌には煙突がございました。

昭和20年7月4日の高松空襲で中屋味噌は全焼しました。
戦後、工場を少しずつ再建していき、そして昭和31年に蒸気を発生させる石炭ボイラーの煙突として誕生しました。(高さ20m)
当時は周りに高い建物も無く、中屋味噌を訪れる人は、この煙突を目印に来たそうです。
ボイラーの燃料も石炭から重油に代わり、その役目はほとんど終わっていましたが、次々と周りに高いビルが建ち、段々と見晴らしが悪くなる中で、細々と中屋味噌のシンボルとして立っていました。
平成18年の夏、会社の屋上にコンクリート塊が落下しているのに気が付きました。それは、煙突の先っちょのコンクリートが落下したものでした。長い間モクモクと煙を吐き出し、風雪に耐えてきましたが、丸50年が過ぎ、その役目を終わることになりました。

中屋昔の外観1
中屋昔の外観2